フリーランスでも作成可能?クレジットカードの選び方とフリーランス向けおすすめカード4選

「フリーランスでもクレジットカードを作れるの?」
「おすすめのクレジットカードが知りたい!」
でもカードが作りにくいって聞いたけど大丈夫かな?

フリーランスになるとクレジットカードを作れるのか、
審査に通るための条件は何か、法人カードと個人カードの違いなどが分からず不安になる方も多いです。
本記事ではそんなお悩みや不安を解決していきます。

本記事の内容

  1. フリーランスでもクレジットカードを作るための具体的な条件
  2. クレジットカードを使うメリットとデメリットの詳細
  3. フリーランスにおすすめのクレジットカード4選

フリーランスとして信頼できるクレジットカードを手に入れ、
経費・資金繰り管理がより効率的になる未来に向けて目をを通してくださいね。

フリーランスでもクレジットカードを作れるか?

フリーランスとして仕事をしている方が「クレジットカードを作れるのか?」
という疑問は、多くの方が抱えている悩みです。
特にフリーランスは収入が不安定なことが多いため、
クレジットカードの審査に通るのか心配になる方が多いでしょう。
しかし、結論から言うと、フリーランスでもクレジットカードを作ることは可能です

フリーランスがクレジットカードを作れる理由

クレジットカードの審査において最も重要視されるのは、信用情報です。
これは、過去にクレジットカードやローンの返済を滞りなく行ってきたかどうかを確認するもの。
フリーランスであっても個人の信用情報がしっかりしていれば、
クレジットカードを作ることは問題なくできます。

さらに多くのカード会社はフリーランスを対象としたカードを用意しており、
ビジネスカード個人事業主専用カードなど、
収入が不安定なフリーランスでも審査に通りやすいカードがあります。
カード会社はフリーランスのニーズに合わせた柔軟な審査基準を設けているため、
一般的な個人カードに比べて通過しやすいです。

どうしても不安な方はフリーランスになる前にカードを作っておくとよいでしょう。

フリーランスのクレジットカード発行時に必要な条件

フリーランスとしてクレジットカードを発行する際に必要な条件はいくつかあります。
まず収入証明書が求められることが一般的です。
これは確定申告書や収入証明書類で証明することができ、
過去1年分の確定申告書が揃っていればカード会社に対して十分な信用を示すことができます。
高額の利用枠などを申請する場合には複数年度が求められる場合もあります。

また、開業届を提出していることも条件になることが多いです。
開業届はフリーランスとしての活動を正式に証明する書類で、
開業していればほとんどの場合発行できます。
さらに、支払い遅延がないことや、借入れ状況が健全であることも重要なポイントになっています。

多くのクレジットカード会社ではキャッシング枠を設定しないことも有効です。
キャッシング枠は与信行為でありカード会社にとってリスクが伴うため、
枠を設けないことでリスクを減らし審査を通りやすくします。

個人カードと法人カードの違い

フリーランスとしてクレジットカードを作る際、
個人カードと法人カードのどちらを選ぶべきか迷う方も多いと思います。
それぞれにメリットとデメリットがあり、用途に応じた使い分けが重要です。

個人カードは、日常的な支払いに使うもので、主に個人の支出に適しています。
メリットとしては年会費が無料のものが多いことや、審査が柔軟であることが挙げられます。

デメリットとしては、事業用とプライベート用の支出が混在してしまい経費を整理するのが煩雑になります。

法人カード(ビジネスカード)は事業の支払い専用に設計されており経費管理が非常に便利です。
法人カードを使うことで、事業用の支出と個人用の支出を明確に分けることで経費精算が簡単になるメリットがあります。
ビジネスカードは大きな利用限度額に対応したカードもあるため、
大きな経費を一度に支払う場合にも対応しやすいです。

しかし法人カードには年会費が高い場合があり、審査もやや厳しいというデメリットがあります。
事業の規模や使い方に応じて、どのカードが適しているかを慎重に選ぶことが重要です。

フリーランスがクレジットカードを作るためのコツ

フリーランスとしてクレジットカードを作るためには、
審査に通りやすくするためのポイントを押さえておくことが大切です。
そのための具体的なコツを紹介していきます。

クレジットカードの審査に通りやすくするためのポイント

クレジットカードの審査は収入や信用情報など、さまざまな要素をもとに判断されます。
フリーランスは安定した給与を得ているわけではないため、
信用力を高めるためには以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  1. 確定申告書を提出する
    カード会社は安定した収入があることを確認したいと考えています。
    フリーランスの場合は確定申告書が収入の証明となるため、
    過去1年分の確定申告書を用意しておくことが重要です。
    カードによっては3年分用意が必要な場合や、逆に収入の証明が不要なカードも存在します。
  2. 信用情報を管理する
    クレジットカードやローンの支払い履歴は信用情報機関に記録されています。
    過去に支払いの遅延がある場合は審査で不利になる可能性があります。
    事前に自分の信用情報を確認し、支払い遅延や未払いがないかチェックすることが大切です。
  3. キャッシング枠を設定しない
    キャッシング枠はカード会社にとってリスクが大きく審査に悪影響を与えることがあります。
    キャッシング枠をゼロにすることでリスクを減らし、審査に通りやすくすることができます。

開業届を提出しておく重要性

フリーランスとして活動を始めた際、最初に行うべきことの一つが開業届の提出です。
開業届は税務署に対して自分が個人事業主であることを正式に届け出るための書類であり、
開業届があることでカードの審査においても「フリーランスとしての信頼性」を証明できます。

支払い遅延を避けるためのクレジットヒストリーの管理

クレジットヒストリーは、クレジットカードやローンの利用履歴のこと。
カード会社はこのクレジットヒストリーを確認し、支払い遅延や未払いがないかを審査時に確認します。
フリーランスは収入の変動が大きいため、支払い遅延を避けることが特に重要です。
資金繰りの管理をしていくこともフリーランスの大切な仕事の一つと言えるでしょう。

支払い遅延を防ぐための対策を確認しておきましょう。

  • 自動引き落としを設定する
    支払い忘れを防ぐために、クレジットカードの支払いを銀行口座から自動引き落としにしておきましょう。
  • 支払い期日を把握する
    クレジットカードの支払い期日は利用者が自由に変更できるものではありません。
    事前に支払い日を把握し、資金を確保しておきましょう。

固定電話の設置が審査に有利

クレジットカードを作る際、意外に有効なポイントとして固定電話の設置があります。
多くのクレジットカード会社は事業の信頼性を確認するために、
固定電話が設置されているかを審査基準の一つにしています。
固定電話があることでカード会社に対して「安定した事業運営をしている」という印象を与えることができます。

最近では固定電話を持たないフリーランスも増えていますが、
特に法人カードを申し込む場合は信頼度を上げるために固定電話を導入することを検討すると良いでしょう。
ただ、審査のためだけに導入するのはやめましょうね。
最優先はビジネスの成功であり不要な支出は避けましょう。

クレジットカードのメリットとデメリット

クレジットカードには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
カードを賢く利用するためにメリット・デメリットを確認していきましょう。

クレジットカードを使うことで経費管理が楽になる

フリーランスにとってクレジットカードを使う最大のメリットは、経費管理が容易になることです。
クレジットカードを利用することですべての支払い履歴がカードの明細に記録されるため、
経費の仕分けが非常に簡単になります。
特に法人カードを利用する場合はプライベートの支出と事業経費を明確に分けることができ、
確定申告や税務申告がスムーズに進みます。

また、クレジットカードの明細は多くの会計ソフトと連携できるため、
自動的に経費を記録することができ経理業務の負担を大幅に軽減することが可能です。

これは私が実感していることですが、会計ソフトにクレジットカードのデータが反映されているのは経理上計り知れないメリットになります。
特にインボイス制度が始まって以降、経理にかかる負担は増大しています。
リアルタイムに経理に反映可能で経理業務に関わる作業効率が圧倒的に違うため、
会計ソフトと連携できるクレジットカードを持っておくといいこと間違いなしです。

法人カードのメリットとデメリット

法人カード(ビジネスカード)には、フリーランスにとって大きなメリットがいくつかありますが、同時にデメリットも存在します。

メリット:

  • 高い利用限度額
    法人カード(ビジネスカード)は個人カードに比べて利用限度額が高めに設定されていることが多く、フリーランスが大きな経費を支払う際にも対応しやすいです。
  • 経費管理がしやすい
    法人カードを利用することで事業用と個人用の支出を明確に分けることができ、経費管理や税務処理が簡単になります。

デメリット:

  • 年会費が高い
    多くの法人カードは年会費が発生し、その額も比較的高い場合があります。
    利用頻度や特典を考慮して、コストに見合うかどうかを判断する必要があります。
  • 審査が厳しい場合がある
    法人カードの審査は、個人カードに比べて厳しくなることがあります。
    フリーランスとしての事業実績や信用情報が求められるため、開業直後や収入が安定していない場合には審査に通りづらいことがあります。

ポイント還元や付帯サービスの活用方法

クレジットカードのもう一つの大きなメリットは、
イント還元付帯サービスを活用できる点です。
特典を上手に利用することで、経費の削減や業務の効率化に役立てることができます。

ポイント還元については、支払いに対して一定の割合でポイントが貯まります。
ポイントを使ってビジネス用品や交通費を補填することができるため、
実質的にコストを節約することが可能になります。

頻繁に使う店舗やサービスが高還元率のカードを選べると、実質的に経費削減に繋がります。
年会費と還元率を考えながら、自分に見合うカードを選んでいくといいでしょう。

そして付帯サービスには、ビジネスに役立つさまざまな特典が含まれています。
以下のようなものが代表的です。

  • 出張時の旅行保険
    海外や国内出張の際にカードで航空券や宿泊費を支払うと自動的に旅行保険が適用されます。
    出張が多い方は万が一のトラブルにも備えることができ、
    安心して業務に集中できるので確認してみてください。
  • ビジネスラウンジの利用
    法人カードの中には、空港のビジネスラウンジを無料利用できる特典がついているものがあります。
    長時間の待ち時間でも快適な環境で作業を進めたり、休息を取ることが可能です。
    飛行機での出張や旅行の際には嬉しいサービスですよね。
  • 会計ソフトとの連携
    法人カードの多くは会計ソフトと連携して経費管理を自動化する機能が搭載されています。
    提携カードにしておくと手動で経費を入力する手間を省くことができ、効率的な経理処理が可能です。

カード特典によって業務をスムーズに進め、事業に集中できる環境を整えることができます。

クレジットカードの年会費や限度額に関する注意点

クレジットカードを選ぶ際に注意が必要なのは、年会費利用限度額です。
フリーランスにとってこれらの要素はカードを選ぶ上での重要なポイントとなります。

年会費について、法人カード(ビジネスカード)は個人カードに比べて年会費が高くなることが多いです。
その分ポイント還元率が高かったり、充実した付帯サービスが提供されたりするため、年会費がコストに見合うかどうかを考えてみてください。

次に利用限度額も重要です。フリーランスは時に大きな出費が必要になることがありますが、
クレジットカードの利用限度額が低いと、支払いがスムーズに行かない場合があります。

法人カードの場合は、個人カードに比べて限度額が高く設定されることが多いですが、
事業規模や収入に応じてカード会社が限度額を決定するため、自分のビジネスに合った限度額が設定されるカードを選ぶことが大切です。

特にアメックス系のカードは利用実績に応じて限度額を随時引き上げをする傾向にあります。
実際に私の所有しているアメックスカードは当初20万円から始まった限度額も半年で50万円、2年程度で100万円と徐々に限度額が自動的に引き上げられました。
最初は大きな額を望まなくても、まずはカードを作るという点に焦点を当てるのも良いでしょう。

もちろん限度額の引き上げ申請が可能なカードもあります。
事業が成長するにつれて利用限度額を引き上げることや、一時的に増枠対応できるカードもあります。
ビジネスの変化にも対応してくれるのは魅力的なサービスと言えます。

フリーランスにおすすめのクレジットカード4選

フリーランスにとって、ビジネスに適したクレジットカードを選ぶことは非常に重要です。
ここでは、特におすすめのクレジットカードを紹介しそれぞれの特徴を解説していきます。

三井住友カード ビジネスオーナーズ

※出典:三井住友カード ビジネスオーナーズ公式サイト

三井住友カード ビジネスオーナーズは、フリーランスや個人事業主向けに設計された法人カードで、
年会費が永年無料(一般カード)という点が大きな魅力です。
ポイント還元率は0.5%。対象の個人カード(三井住友カードなど)と併用するとポイント還元アップのサービスあり。

カードの特徴

  • 年会費無料
    年会費がかからず、ビジネスを始めたばかりのフリーランスにも負担が少ない。
    年間100万円以上利用する場合はゴールドカードにしても年会費無料になります
    (ゴールドカード年会費:年5,500円)
  • ビジネスサポート
    最高2000万円の海外旅行傷害保険、または弁護士費用保障やゴルファー保険などに内容変更も可能。
    ETCカードも年会費無料で作成可能。
  • 利用限度額が高め
    カード利用枠の上限は500万円

このカードはコストを抑えてまずはカードを持ちたいというフリーランスに最適です。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス

※出典:セゾン・プラチナ・ビジネス・アメックス公式サイト

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、ビジネス向けの特典が非常に充実している法人カードです。
年会費は22,000円とやや高めですが、その分、多くの付帯サービスを受けることができます。
なお、申込時に決算・申告書は必要ありません。
旅行保険や空港ラウンジサービスが充実しており、出張の多いフリーランスに適してるカードです。

カードの特徴

  • JALマイル還元率の高さ
    年間利用額に応じて、JALマイルの還元率が最大1.25%まで上がるため、
    出張が多い方に特におすすめです。
  • ビジネスサポート
    カードを使って旅行の支払いをすると、旅行保険が自動的に付帯されます。
    海外旅行傷害は最高1億円、国内旅行傷害は最高5,000万円と充実しています。
    ETCカードも発行可能です。
  • プライオリティ・パスが無料
    世界中の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスが付いており、長時間のフライト前にも快適に過ごせます。
    通常年会費469ドルのサービスがカード保有で付いてきます。

このカードは、ビジネスや出張を頻繁に行うフリーランスにとってはコスト以上のメリットを享受できる一枚です。

JCB CARD Biz

※出典:JCB CARD Biz公式サイト

JCB CARD Bizは、ビジネス利用に特化したクレジットカードであり法人カードとしての機能が充実しています。
決算書などの法人確認書類が不要で、スムーズに申し込めるのが特徴です。
年会費は1,375円。比較的安価な設定で加入ができます。

カードの特徴

  • 申請が簡単
    決算書が不要なので、書類準備の負担少。個人名義に関しては最短5分でカード番号発行可能。
  • ビジネスサポート
    カード利用枠は10~500万円、旅行傷害は国内外で最高3,000万円
    ETCカードも対応〇 各種会計ソフトにも対応。
    弥生会計については※期間限定で2年の利用料無料キャンペーン中。
    ※2024年4月1日~2025年3月31日
  • 高還元率のポイントプログラム
    年間利用額に応じてポイント付与率の変わる仕組みになっており、
    年間30万円、50万円、100万円、300万円と倍率が変わる。
    Amazonやスターバックスなど、提携店では還元率が高くなるサービスもあります。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

※出典:セゾンコバルト・ビジネス・アメックス公式サイト

セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは、年会費無料で、かつアメリカン・エキスプレス・ブランドの特典を受けられるという点で人気のあるビジネスカードです。
フリーランスとしてビジネスを始めたばかりの方でも負担が少なく、非常に使いやすい一枚です。

カードの特徴

  • 年会費無料
    年会費が無料。謄本や決算書不要。最短3営業日で発行。
  • ビジネスサポート
    ETCカード無料対応。利用額の一時増額等に対応。
  • 限定サービス
    レンタルサーバーや会議室などのビジネスサービスの優待あり

まとめ

今回はフリーランスがクレジットカードを作る際のポイントや、
おすすめのカードについて解説しました。

クレジットカードを活用すると1か月~最大2か月弱とはいえ、
資金繰りが改善もしますし、
ポイント利用が可能になることやビジネスサービスを特典価格で利用できるなど
お得になることばかりです。

会計ソフトなどと連携すれば資金管理も容易になり、
ビジネスをリアルタイムに把握することにも近づきます。

クレジットカードを有効活用することでビジネスを効率的に進めていきましょう。

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